「自分を好きになりたい。 自己肯定感を上げるためにやってみたこと」
わたなべ ぽん(著)の感想レビューです。
わたなべぽんさんのスッキリとした可愛いイラストの漫画です。スイスイと読み進められます。
内容はちょっとヘビーな部分もありますが…。
というのも、ぽんさんと母親との関係は良好ではありませんでした。俗にに言う「毒親」?
そんな”親子関係に難あり”なぽんさんが子供時代を振り返り、大人になった今、ポジティブな行動に取り組むことで自己肯定感を上げていく内容です。
自分が感銘を受けた部分やフレーズをピックアップしてみました。もっと詳しく知りたいという方はぜひ実際に本を読んでみることをオススメします。
忘備録的な要約ですがみなさんの悩みの一助となれば幸いです。
「自分を好きになりたい。」のポイント3つ
- 自分で自分をいじめてる
- 許さないまま幸せになっていい
- つらい体験が力になる
【1】自分で自分をいじめてる
紆余曲折あってライブでボーカルを務めることになったぽんさん。
でもぽんさんは「下手だな」「ブスだな」と言われることが怖いとボーカルレッスンの先生に吐露します。
そこで先生は一言「それって誰かにいわれたことがあるの?」
ぽんさんは無いことを告げると
「なーんだじゃあそれは、誰かの言葉じゃなくて自分の言葉よ 自分で自分をいじめてるの」
「ステージに立つときは自分だけでも自分の味方でいてあげて」
この言葉はぽんさんに深く響き、自分を奮い立たせるきっかけに。
ライブ当日は精一杯やりきることができました。
「相手がこう思ってるに違いない」って思うときがありますね。
でもそれってあくまでも自分の中の想像で面と向かって言われたわけじゃない。そんな架空の言葉に悩まされている自分はちょっと滑稽です。
自分だけは自分の味方になりましょう。
ここでかの有名な芸術家「サルバドール・ダリ」のエピソードも紹介。
ダリは奇行ばかりを繰り返し、死にそうになった失敗エピソードも。しかしそこには理由が。
ダリは「自分は天才だ」と思い込んでいたので周りや他のことを考えることは一切せずに自由にのびのびとやりたいことをしていたというわけ。(人に迷惑を掛けない程度に)
人からみとめられる前に、自分の才能を信じてあげられるのは、自分だけなのです。
人生一度切り。人の目を気にせずやりたいことをやって楽しむ人生が一番いいに決まっています。
【2】許さないまま幸せになっていい
人は誰かを許さないままで幸せになってもいい!
ぽんさんの夫さんの言葉です。
「自分の過去から何から何までキレイでクリーンでないと幸せになってはいけない!」と思い込んでいたぽんさん。
誰しもがそう思うのではないでしょうか。
最近読んだ「斎藤一人 絶対、なんとかなる」の中で鮮烈なフレーズがありましたので紹介します。
私たちは、神様と「幸せになります」と約束して、命をもらってこの世に生まれてきたの。幸せにならないのは、神様との約束を破ることになるんだよ。
幸せになるのは、私たちの義務なの。
幸せになって当然なんだって、それくらい思わなきゃだめなんだよ。
【3】つらい体験が力になる
つらい体験をして心にダメージを負った方々が自ら立ち上がり行動をするときどんな人よりも思いがけない工夫や前向きさを発揮して自分らしい生き方を取り戻すことができると私は思っています。
ぽんさんが偶然テレビで見た放送大学の講師の言葉です。
なんと力強いメッセージでしょうか。
思えば心のダメージ無しで生きてきた人なんてこの世にいるんでしょうか。
みんなが多分同じようなことで悩み苦しんでいます。自己肯定感系の書籍が良く売れていることをみれば明らかです。
どのように悩みを解決、変換していくかが人生をよりよく生きる鍵と言えます。
感想 その1
漫画内ではポンさんの子供時代のちびぽんさんがでてきて大人のぽんさんと対話するような描き方がされています。
幼少期に考えていたことを大人の立場から助言、ポジティブなこととして変換してあげる作業です。
これってどこかで見たことが…
精神科医樺沢紫苑先生のYouTubeを思い出しました。
樺沢先生もぽんさんと同じようなことをアドバイスされていたことを思い出しました。「賢者のワーク」と言います。
▼「賢者のワーク」のやり方
- ネガティブなことをノートに書き綴る
- 1時間くらい寝かせてまた読み返す
このときノートは自分が書いたものではないこととする - その前提の上でアドバイスや励ましを書き足していく。
※1時間時間を置くのは「客観視」するためです。
このワークをすることでネガティブを吐き出せてポジティブに変換する練習になります。
詳しくはこちらの動画を参考にしてみてください。(YouTubeへ移ります)
つまりぽんさんは自然と精神科医がオススメする方法を無意識に行っていました。お見事です。
感想 その2 ~猫がいて良かった~
私自身の親も毒親。許せない部分がたくさんあります。幸せになれない思想を植え付けられ、私は未だに何も成し遂げられないまま不満を持ったまま生きています。
そんな親に育てられた人間はつまるところ
虚しい。
生きていて虚しい。
でも、そんな私でも生きていられるのは猫や犬がいるからだと思います。
猫を触っている数分間は何もかも忘れられてとっても幸せな気持ちになれる。
猫の可愛い仕草を眺めているとき、冬、いっしょの布団で眠るとき、得も言われぬ多幸感に包まれます。
猫たちの世話をするため快適に過ごしてもらうため私は生きています。
猫たちに生かされていると言っても過言ではありません。
毎日虚しさを感じてはいますが猫たちがいることで今日も生きています。
まとめ
わたなべぽん著 「自分を好きになりたい。」のポイント3つ
- 自分で自分をいじめてる
- 許さないまま幸せになっていい
- つらい体験が力になる
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