猫が塗り薬をすぐ拭き取って舐める!
あるあるですよね。
ある日、猫がおでこを痒がるので以前動物病院で処方してもらった「リンデロンVG」を塗ることに。
そこで勃発するお決まりの「塗ったあとに舐める問題」
体内に取り込んで問題ないのか?気になりますよね。
そりゃそうですよね。
でも少しなら舐めても問題ないそうです。
▼今回の内容▼
- 猫が塗り薬(リンデロンVG)舐めることは危険か?
- 猫に塗り薬を塗る際のコツや注意点を解説。
リンデロンとは
リンデロンといっても様々な種類があります。
今回は動物病院で処方していただいた「リンデロンVG」について簡単に紹介。
「リンデロンVG」とは
「リンデロンVG」は人にもペットにも使える薬としてメジャーです。
皮膚のかゆみや赤み、腫れなどの症状をおさえます。
リンデロンVG(一般名:ベタメタゾン吉草酸エステル・ゲンタマイシン硫酸塩)は、抗炎症作用のあるステロイドとアミノグリコシド系抗生物質を配合した外用薬です。
抗生物質を含むため、通常は細菌感染をともなう場合、あるいはそのおそれのある湿疹や皮膚炎、乾癬などの治療に用いられます
リンデロンVGとリンデロンVs軟膏
芦田愛菜さんのCMでおなじみでドラッグストアなどで買える(市販)リンデロンVs軟膏があるけどリンデロンVGとの違いはなんなの?
※抗生物質とは…抗生物質とは抗菌薬のことで細菌によって引き起こされる炎症などに効果があります。
▲だからこの理論で行くともし細菌による症状にリンデロンVsを使用してもは効果が無いということになります。
すぐれた抗炎症作用をもつ「ベタメタゾン吉草酸エステル」を配合したリンデロンVs軟膏、クリーム、ローションは、しっしん、皮ふ炎、あせも、かぶれ、かゆみ、しもやけ、虫さされ、じんましんといった症状に効果を発揮します。
効能・効果:しっしん、皮ふ炎、あせも、かぶれ、かゆみ、しもやけ、虫さされ、じんましん
リンデロンVsについてスイッチOTC成分に、3つの有効成分をプラス。皮膚ダメージの気になる方に リンデロンVsプレミアム 軟膏/クリーム つらいかゆみ、早く治したい皮膚症状に...
「ベタメタゾン吉草酸エステル」はリンデロンVGにも含まれています。
ステロイド剤は怖い?
リンデロンはステロイドを含みます。
個人的に過去にステロイドを使いたがらない人に出会ったことがあったり、どことなく「ステロイドにはなにかあるんじゃ?」と構えてしまいますが真相は…
▼とある動物病院(長谷川動物病院)さんのホームページより引用。ステロイドについての情報です。
強度や投与量にもよりますが、ステロイド剤を長期に使用し続けると、皮膚が薄くなったり、細菌や真菌の感染症を起こしやすくなります。
「ステロイド剤は怖い」とおっしゃる飼い主様がいらっしゃいます。
けれど具体的な怖さを知っていらっしゃる方は少ないように感じます。確かにお薬の知識のない方が闇雲に使用すれば、危険だと私も思います。
けれどステロイド剤の消炎、鎮痛、止痒作用は即効性で強力、おまけにお薬は安価です。
頭ごなしに否定するのではなく、ステロイド剤というお薬の性質を正しく理解してから、その上で、改めてお薬の選択をしていただきたいと思います。
正しく理解して正しく使用すれば問題ないお薬です。
猫が「リンデロン」を舐めても大丈夫?危険性は?
動物病院で処方された時になぜ自分は質問しなかったのか悔やまれます。
ただ、絶対舐めてはいけない薬なら処方する際に強く注意喚起するでしょうし、そもそもそんなものは処方しないでしょうし…。
備忘録的に参考資料を貼っておきます。
▼参考資料
リンデロンは外用薬ならV、VG、DPとありますが、それは強さの違いです。
手持ちの「今日の治療薬 (南江堂)」という薬の本でリンデロンの副作用(V、VG、DPどれも同じです)を調べてみたところ、
リンデロン薬の副作用としては眼圧亢進(眼圧が上がること)、後嚢(のう)白内障、緑内障、その他の副作用としては潮紅、掻痒、皮膚感染症、ステロイド皮膚等でした。副作用の眼圧が上がる、というのはアトピーの方などが目の周りに薬を塗ったりした場合のことや、薬を塗った手でを拭いたり洗ったりせず薬が付いたまま目をこすってしまったりということが多いです。
この本を読む限りでは、リンデロンを舐めることによって例えば舌がただれるとか口内炎が出来るとか、そういうことはなさそうです。犬が指間炎リンデロン薬をなめる、副作用が心配 : 犬のQ&A集 - 軟膏 ステロイド2歳のダックスを飼っています。皮膚が弱いので指間炎を繰り返します。病院で処方された指間炎薬リンデロン(ステロイド剤)を足に塗りこんでいますが、どうしても犬が薬をなめて困っています。ステロイド軟膏による副作用の症状や、薬を舐めるのをやめせせる...
▲質問内では犬ですが…。
▼ちなみにステロイドの強さの図はこちら。「リンデロンVG」は「強い」部類に入ります。
うちの猫の皮膚がかぶれた時 リンデロンが処方されました
(先生には人のものであればそれでいいと言われました)
処方されたのも人用でした
舐めないに越したことはないけどちょっとなら大丈夫と言われましたよ
参考:Yahoo知恵袋
※新情報が入り次第こちらの記事は随時更新してまいります。
塗り薬を塗る際のコツ・アドバイス
- 薬を塗ったあとエリザベスカラーをつける
- 薬が浸透するのは5分。5分だけは気をそらして時間が過ぎるのを待つ。
個人的には2番がオススメです。
▼参考資料
外傷、皮膚炎などに抗生物質軟膏やかゆみ止めの軟膏を塗る場合があります。1日に1回だったり2回だったりします。軟膏を指に少しのせて患部に塗ります。
すると犬・猫は「なんかベタベタしたのを付けられたー。早く取らなきゃ。」と必死に舐めようとします。そこで、舐めないように何か対策をとらねばなりません。そうしないと、舐めすぎて最初よりも酷い状態になってしまいます。エリザベスカラーを付けたり服を着せたりします。
ただ、軟膏の有効成分が皮膚に浸透して効果を発揮しているのは塗布してから5分くらいまでなので、その間抱っこして気を紛らわせたり、犬ならば塗布してから外に5分以上散歩へ行けばエリザベスカラー等を付けなくても大丈夫。
5分過ぎたころには薬が効いて症状が楽になり、ベタベタを付けられたことも忘れて気にしなくなります。
ちょっと舐めることはあっても酷くするまでには至らないハズ。どうしても舐めるコはエリザベスカラー等のお世話になりましょう。
参考サイト:やまびこ動物病院ホームページ
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まとめ
- 「リンデロンVG」を舐めてもそこまで問題はない。
- 「ステロイド」はそこまで恐れるものではない。正しい理解は必要。
- 塗り薬は5分間待てば浸透してくるので5分間は気をそらせておけば大丈夫。それでもだめならエリザベスカラーを装着。
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