- 保護猫とは?
- 保護猫を迎えたいがどうすればいい?
- 保護猫を迎えたいが条件が厳しすぎる…突破できるコツは?
- 保護猫は無料で迎えることができる?
今回は▲このような疑問にお答えしていきます。
保護猫とは?
保護猫とはまざまな理由で保護された猫のことです。
- 増えすぎた野良猫を近隣住民が行政に持ち込む
- 経済面の理由(失業など)
- 飼い主の飼育放棄
など。
実際にあった飼育放棄の理由▼
- 引っ越しで飼えなくなった
- 子供にアレルギーが出た
- 先住のペットと相性が合わない
- 思っていたよりも大きくなった
- 仕事が忙しくなった
- 子供が生まれたので世話をする時間がなくなった
- 近所から苦情がきた
- 高齢になったペットの介護が重い負担に
- 病気で世話ができなくなった
- 飼い主が亡くなった
信じられないような理由もあります…。
全国にある保健所や愛護センターに持ち込まれた動物は運が良ければ里親さんのもとへ、多くは殺処分されます。そのうち約4割が生まれたての子猫。
子猫はミルクを与えたりお尻を拭いたり細かな世話が多く負担が大きいため、里親を探すにしてもその間の世話に手が回らないためでしょう。
私は「子猫ならすぐに里親さんが見つかりそうなのに」と思っていましたが最近になりこのような理由があることを知りました。やりきれない気持ちです。
猫の殺処分に関して数は減ってはきていますが今でも年間約7万近くの猫が殺処分されています。意外と思われるかもしれませんが保健所だけでなく、動物愛護センターでも殺処分を行っています。名前と相反することをしています。
しかしそんな中、殺処分数が0になった自治体もあります。神奈川県動物愛護センターです。そもそも殺処分をしない前提で建てた動物愛護センターなので神奈川県動物愛護センターには殺処分施設がありません。嬉しい情報ですよね。このような動物愛護センターがもっともっと増えてくれることを切に願います。
【参考サイト】
令和元年度も殺処分ゼロ!(犬7年、猫6年)―ボランティアの皆さんとともに、殺処分ゼロからその先へー
保護猫を迎えよう
今や保護猫を迎えることが主流になりつつある風潮を感じます。一方ペットショップは「悪」のような感じさえ受けます。
ペットショップで動物を買ったというだけで有名人は叩かれそうな雰囲気も…。ヒ〇キンさんがそんなかんじでしたよね…。
猫に全く関係ない主婦雑誌でさえも今では保護猫特集が組まれるほど。「猫ブーム」という言葉は好きではありませんが、ずっとずっと続いてこれが当たり前になればいいと心から願います。
次に保護猫を迎えたいけどどこでどうすればいいのか?細かく見ていきましょう。
拾う
うちの庭には猫がよく来ます。現在飼っている2匹も偶然庭に来たところを餌付けして飼うことにしました。
飼っている猫2匹以外にも今まで2匹の猫を保護し里子に出したことがあります。今では猫好きな里親さんと先住猫ちゃんたちと暮らしています。
▼詳しくはこちら
ボランティア・動物愛護団体
飼い主のいない猫を保護している団体、個人の猫好きのボランティアさんたちが大勢います。新しい飼い主を探すために譲渡会も定期的に開催しています。
私は一度近所のボランティア団体さんの譲渡会のお手伝いをしました。なかなかの人が集まって募金や物資もたくさん集まっている印象でした。
が、ボランティア団体さんにとってはまだまだ足りないそうです…。
譲渡はその場では行われません。
スタッフと面談⇒トライアル期間⇒譲渡 の流れとなります。私が手伝ったボランティア団体さんはこの流れですが、どのボランティア団体さんも大抵このような感じです。
以前このブログでは保護猫活動をしておられるてしま旅館さんを紹介。こちらでも定期的に譲渡会が行われています。(てしま旅館さんは山口県にあります)
てしま旅館さんの保護猫シェルター「猫庭」がすごい!猫庭グッズ「猫庭浜茶」も紹介!
個人で猫ボランティアを精力的にしている方も。鈴尾粥さんです。
私はマンガも読んだしブログもお邪魔しています。▼
▼鈴尾粥さんの個人ボランティアの奮闘を描いた猫マンガ
お近くの譲渡会をぜひ探してみてください。
保護猫カフェ
最近になりなかなかポピュラーになってきました。保護猫たちが出迎えてくれる猫カフェです。
店内で触れ合いながら相性や性格を把握することができ、そのなかで気に入った子がいたら譲り受けることができます。
面談⇒トライアル(お試し飼育)⇒正式な譲渡となります。
面談やトライアルの結果によっては譲渡を拒否されることも…。
保護猫シェアハウス(実際に見学に行った話)
以前、保護猫シェアハウスに見学に行ったことがあります。シェアハウスのオーナーと猫の保護団体さんが組んで運営をしていました。
そのシェアハウスには2匹の猫(2歳くらいの子)がいて既に住んでいる方が飼い主さんとして
決まっていました。
近々飼い主さんはその猫ちゃんと引っ越しをされる予定で猫ちゃんが出ていったらまた新たな保護猫がシェアハウスにやってくる、という流れ。
私の見学した保護猫シェアハウスはそんな感じでした。
ちょっと住んでみたいと思いました。
保護猫シェアハウスによって譲渡の仕方は違ってくると思うので興味のあるシェアハウスをチェックしてみてください。
ひつじ不動産(全てが保護猫シェアハウスではありません)
保健所・動物愛護センター
各自治体で譲渡会を実施している場合も。また、ホームページでは常に譲渡対象の犬や猫たちの情報をみることができます。
お近くの保健所や愛護センターのホームページをチェックしてみてください。
里親探しサイト
猫を保護している人が里親募集の投稿のできるサイト。私自身は猫を保護した際に里親募集サイト(ペットのおうち)で飼い主さんを見つけることができました。
個人が多いですが団体さんもいます。個人のボランティアさんの譲渡条件は団体さんに比べたら緩い気はしますが、ただ中にはやっぱり条件の厳しい個人ボランティアの方もいます。
厳しい理由の一つとして「里親詐欺」というものが横行しているから。
猫を飼うつもりで譲り受けて引き取って実は虐待したり、実験や三味線用に転売したりだとか信じられないような報告が数々あるからです。
保護猫は無料で迎えることができる?
答えは△です。
個人で里親募集している場合、決めるのは個人なのでばらつきがあります。去勢避妊費用も出します という方もいたり。交通費だけ出してください という方もいたり。
保護団体や保護猫カフェから譲り受ける場合はワクチン接種、検査でかかった医療費、譲渡の際の交通費などを負担をすることもあります。
【例】
- 愛護センター…無料~3000円程度
- 動物愛護団体・ボランティア…1万~4万円程度
- 保護猫カフェ…1万~4万円程度
※それぞれの動物愛護団体、保護猫カフェで違ってきます。
お金がかかると聞いて「え、無料じゃないの?」と思う方もいるかもしれません。
しかし私個人的に疑問は無いです。飼っていたら当然かかる費用ですから。保護期間中にかかるお世話費用はもちろん、瀕死の状態から保護した場合の医療費はそれはスゴイものですから。だからボランティアさんは去勢避妊費まで出さなくていいと思うけどな…。
保護猫を迎える前に
【保護猫を飼う前の確認】
- 猫の習性や飼い方、寿命や大きさなどの情報を収集していますか?
- 必要なしつけについて勉強し、それを実践できますか?
- 猫の飼養に必要なスペースや用品は準備できますか?
- 猫の餌代、ワクチン代、医療費、猫用品代などの必要な費用を生涯にわたり支払えますか?
- 毎日欠かさず猫の世話に時間と手間をかけられますか?
- あなたの体力で世話ができますか?
- 猫を飼うこと(将来介護も必要なこと)について家族全員が賛成していますか?
- 家族の中に動物に対するアレルギーを持つ人はいませんか?
- 猫を飼うことができる住宅ですか?
- 引っ越しや進学、就職、結婚などにより、猫を手放すことは無いですか?
- 万が一、飼えなくなった時や地震や災害時のことを考えていますか?
ひとつでも「いいえ」があるならば、今は飼わずにいることも動物への愛情です。
ちなみに猫の寿命は15~20年です。
関連記事>>>【初心者オススメ】猫の飼い方の本「ネコの気持ちと飼い方がわかる本」
譲渡条件が厳しいのはなぜ?
多くのボランティア団体さんや個人ボランティアさん、保護猫カフェさんの場合、譲渡条件が厳しいことが多いです。
その理由には前述にもある里親詐欺も心配ですが、やっぱり愛情をこめて育てた猫を引き続きちゃんと育ててお世話をしてくれる飼い主さんを探したいという強い気持ちがあるため。(強すぎる場合もありますが)
里親になりたい!選ばれるコツ
私がオススメする審査に落ちないコツはコチラ。独断と偏見あるかも。参考程度に…。
1,根本的に自分は動物が飼える状態なのか把握する
先ほど紹介した環境省のパンフレットを読み込む。根本的に自分は動物が飼える状態なのか把握する必要があります。それには環境省のパンフレットを熟読するのが一番だと思いました。
前述にある【保護猫を飼う前の確認】に全て〇がつく場合は保護猫の譲渡条件もクリアできる状態にあるのではないでしょうか。
環境省パンフレット「捨てず増やさず飼うなら一生」
環境省パンフレット「飼う前も、飼ってからも考えよう」
2,文章力を鍛える
私自身、里親を探す側の気持ちもわかるので探す側からのアドバイスとしては、
里親になりたい方は文章力を鍛えましょう。
冗談のようですが本当です。熱意がどれだけあってもそれをうまく文章で表現できなければ相手に伝わりません。
これは主に里親募集サイトからの応募時、はじめにメールでのやり取りをするにあたって有効。
私の場合、里親情報サイトペットのおうちで里親希望の方とはメールでのやり取りが中心でした。
何名か里親希望者さんのメールが来ましたが、やり取りをするうえで「里親になりたい!」という気強い持ちと誠実感がメールの文章から伝わる方に決めました。
私はこの時、「人生 文章力で決まるな…」と悟ってしまいました。
文章だけうまい(口だけうまい)人間も中にはいるかもしれませんが、そんな人はお宅訪問した際にバレます。実際に合格した里親希望の方はたくさんの猫と既に暮らしていて、譲渡時お会いした瞬間から「これなら絶対大丈夫」と思える人柄でした。
このようにメールでやり取りする場合は文章力は必須。そもそも今のネット時代、欠くことのできない能力といえます。
文章力を鍛えると言ってもガッチガチに考えなくても大丈夫です。▼以下の本などをざっと読むだけでも違ってきます。
3,熱意を伝える
里親を探す人も人間です。心があります。
たとえ条件に合わなかったとしても「里親になりたい」という強い気持ちと条件に足りない部分を埋める工夫で里親になれるケースもあるようです。
里親さんの心を動かすくらいの熱意を行動と文章力でアピールして。
まとめ
どこで迎える?
- 保護猫団体ボランティアから。
譲渡会に足を運んでみる - 保護猫カフェ
- 保護猫シェアハウス
- 保健所・動物愛護センター
自治体が開く譲渡会もある - 里親探しサイト
保護猫は無料で迎えられる?
- 団体さんはお金がかかるところが多い。
- 個人はまちまち。
- そもそも「無料」という考えは排除したほうがいい。
【あわせて読みたい。保護猫シリーズ】
子猫が庭に迷い込んできた!捕獲と保護の方法。一緒に暮らすに至るまでを紹介。
保護しようか迷った子猫がいた。保護しようと決心に導いた偉人の言葉がある。
てしま旅館さんの保護猫シェルター「猫庭」がすごい!猫庭グッズ「猫庭浜茶」も紹介!
(「交通費のみ請求OK」など)