猫の口が異常に臭い!
と思ったことはありませんか?
うちの場合マロちゃんは拾った子猫の頃からすでに口が臭くて病院で診てもらうと歯肉炎だった経験があります。
ぼくです。
ちょうど去勢手術のときに相談したので手術と一緒に歯肉炎部分も切除してもらいました。その後は病院からサプリメント(「デンタルバイオ」というもの)もらって今でもときどき与えています。
ただ獣医さんによっては「猫の口臭はこんなものだ」と判断される場合がありますのでしつこく言って口の中をくまなく診てもらいましょう。
今回は猫の「歯肉炎」の体験談と猫の歯磨きについての記事となっております。
結論として、「猫の歯磨き」についてはこちらの二通りの意見がありました。
- 無理にしなくていい
- 子猫のころから慣らしてするべき
歯磨きをしてあげるに越したことはないです。
子猫のうちから飼う予定のある方は口元を触るなどのスキンシップから始めて歯磨きを慣らしておきましょう。
【もし飼っている猫が歯磨きを極度に嫌がる場合】
サプリメントや歯石のつきにくい餌を選んであげるなどの対策が必要です。
そんな方にオススメしたいのはこちら。
- 口腔内の健康を保つためのサプリ「共立製薬 デンタルバイオ」
- 飲み水に混ぜるだけ「KPSマウスクリーナー」
繰り返しになりますが、本当は歯磨きも同時に行うことが一番良いと思います。
このような方にオススメの記事です。
- 猫の口の病気について知りたい。
- 歯肉炎の原因は?治療は?その後のケアは?体験談を聞きたい。
- 口内炎・歯肉炎のオススメのサプリメントは?
- 猫に歯磨きは必要?
それでは詳しく見ていきましょう。
猫の口の病気
まず初めに、猫は虫歯にはほとんどなりません。気を付けたい口の病気は次の通り。
口内炎
【原因】
- 歯石・歯垢の蓄積によるもの
- 異物が刺さる
- 猫免疫不全ウイルス感染症(FIV)・猫白血病ウイルス感染症(FeLV)などの感染症
- 糖尿病・腎臓病
※中には原因のわからないものも。
【症状】
- 食欲低下
- 口臭
- よだれ
- 出血
- 舌のただれ・はれ
慢性のもの(リンパ球性形質細胞性口内炎):広範囲が真っ赤になり潰瘍を伴う
【治療】
- 口腔内の洗浄
- 歯石除去
- 抗生剤で炎症を抑える
- 炎症がひどい場合は抜歯も
【予防】
- 定期的な口内チェック
- 歯磨き
歯周病(歯肉炎・歯周炎)
【原因】
歯垢・歯石につく細菌
【症状】
歯肉炎:歯茎に炎症が起きる
初期は歯茎が赤くなってはれる→よだれ・口臭がひどくなる
うちの場合口臭で異変に気づきました。
歯周炎:歯肉炎がひどく進行し、歯の根元の骨も侵された状態
- 出血
- 歯の周りの化膿
- 悪化すると歯が抜け、周りの骨が溶ける場合も
※腎臓障害・猫白血病ウイルス感染症(FeLV)などの感染症で免疫力が低下すると更に悪化しやすくなる。
【治療】
- 全身麻酔をして歯石を取り除く
- 薬で炎症を抑える
- 抜歯をする場合もある
※うちの場合、歯肉炎部分を切除してもらいました。
去勢手術と同時にやりました。
【予防】
歯磨きで歯石・歯垢をためないようにする。
【体験談】子猫の頃から歯肉炎があったマロちゃん
猫の口が臭い!獣医さんに診てもらったら「歯肉炎」だった
私の場合、猫をすでに飼っていたし、猫の口はそれなりに臭いというの理解していました。しかし新しく来た猫マロちゃんは生後3か月ほどの子猫だというのに口が異常に臭かったのです。
ちょうど去勢手術をひかえていましたので、手術のついでに口の中も診てほしいということを伝えました。
このことを伝えた直後の獣医さんの反応は
「猫の口の臭さはこんなものだし、口の中をぱっと見ても異常がないんではないか?」
といった程度。(※このときマロちゃんは猫白血病/猫エイズ検査は陰性ということも伝えました)
しかしいざ麻酔をかけて口の中をくまなく診ていただきますと、あったのです、歯肉炎が。したがって、手術と一緒に切除してもらいました。
マロちゃんの歯肉炎の原因
マロちゃんの場合、原因はわからず。(体質?)病院ではエサを変えてみるべきだといわれました。
※後に調べると、だいたいの猫は口の中の嫌気性菌(※)が増えることによって口内炎や歯肉炎をすでに発症しているとのこと。子猫の頃からも稀ではないようです。
※嫌気性菌:口腔内の常在菌。健康な口腔内では力は弱い。口腔内が不衛生だと嫌気性菌は増え歯周病の原因となる。
野良猫だったマロちゃんは不衛生なものも食べていたのだと思います。
よって口腔内の環境も劣悪だったのでは…。思えば体臭もくさかった。
歯肉炎はうつると言われた…
こちらの動物病院では歯肉炎は同じ水などを飲むとうつる、と言われました。
水を分けて飲ませるというのは私が留守にしている間は至難の業なので、なるべく私が在宅中は水はこまめに取り替えるということをしました。
後にご紹介する、デンタルバイオというデンタルケア商品を2匹に与えています。
歯の健康をサポートするサプリなどの紹介
ここからは歯の健康をサポートするサプリメントなどをご紹介いたします。主に歯磨きグッズというよりも歯磨きできない猫ちゃん用の商品の紹介となります。
猫の健康をサポートしてくれる「デンタルバイオ」
この「デンタルバイオ」に出会ったのはマロちゃんの歯肉炎のアフターケアで獣医さんからいただいたことからはじまります。
デンタルバイオを飲ませてから歯肉の赤身も引き、口臭も軽減されたことから、今ではネットで購入して与え続けています!個人的に歯磨きの代わりとして与えています。
デンタルバイオはチキン味なので、粒のままでも猫たちは好んで食べてくれます。
Amazonでも気軽に購入できるので助かってます。
ワンちゃんにも使用できますよ!
プロバイオティクス口腔内善玉菌とラクトフェリン主に哺乳類の乳や涙、唾液などに含まれるたんぱく質の一種を配合し、口腔内の健康維持をサポートします。
原材料
口腔内善玉菌(Streptococcus salivarius K12) 粉末、ラクトフェリン、エフメルトF1(崩壊剤)、 酵母エキス、チキンフレーバー、イソマルトオリゴ糖、 ステアリン酸Ca、CMC-Ca、二酸化ケイ素
望める効果としては
- 口臭軽減
- 口腔内細菌の増殖抑制
- 抗酸化作用
- 口腔内の歯肉炎緩和
- 口腔内の健康維持をサポート
【デンタルバイオの与え方】
使用方法
1日あたり、下記の量を目安に粒のままか、 粉にして与える。
※デンタルバイオは唾液が合わさることで効果が発揮されます犬 5kg未満:1粒、5〜15kg未満:2粒、 15kg以上:3粒
猫 1粒
ネットでは、粉々にしたものを歯茎に塗るという口コミも。効果的なようです。
ピルポケットなど、何かに包んで与えてはいけません!
【補足】
粉々にする場合はピルクラッシャーが大変便利。
これがない時はビニールに入れてめんぼうでたたいて砕いていましたから…。
関連記事>>>猫の薬やサプリメントの飲ませ方。オススメの投薬補助用のおやつも紹介。
獣医さん推奨「KPSマウスクリーナー」
獣医さんから口腔内の悩みを相談すると真っ先に「KPS (ケーピーエス) マウスクリーナー」を紹介してくださいました。液体で飲み水に混ぜるだけという簡単さが魅力です。
Amazonでレビューをみるとリピーターも多く、評価も上々です。
クチコミの一部▼
- 与え続けることで口臭が減った
- 歯石が付かない
● 水に混ぜるだけ
● 100%天然
● 赤ビート(赤カブの一種)はサプリメント(ビタミン剤)に使用されています。ビタミンCによる天然防腐剤の役割があります。(液体が少しピンクなのはこのレッドビートの色素です。)原材料
● 蒸留水、亜鉛、ビタミンB、グリセリン(コーン以外の野菜)、天然赤ビート抽出液。
※保存料・着色料・などは一切使用しておりません。
中にはドライフードにかけている方もいたのでケースバイケースで使用の工夫をしてみてください。
▼お試し用の少量版もあります。
Amazonで人気!歯磨きペースト「ピルバック」
こちらもAmazonで人気の商品、歯磨きペースト「ピルバック」
商品はペースト状で歯に直接ぬったり、エサに混ぜたりと様々な使い方があります。しかも味も犬猫が好むチキンフレーバーです。
猫の歯磨きはしたほうがいい?ケースバイケースで。
猫の歯磨きに関して私は本で2つの意見を目にしたことがあります。
指につける歯ブラシでネコの歯を磨こうとして噛まれて怪我をしたケースもあるので、無理して猫の歯磨きをする必要はないと思う。
その代わり食事の選択次第で、けっこう歯石なんかは防げる。
歯石は口の中にできる結石。
ムチンとカルシウムが無ければ結石はできないだろうけど、それらをなくすことはできない。
だからできるだけ、歯に食べものが付着しないように工夫されたフード発売がされている。猫医者に訊け!より
(ムチン:糖とたんぱく質が結合してできた多糖類の一種)
付いてしまった歯石は動物病院でないと除去できないため、子猫の頃から歯磨きの習慣づけるべき。
うちの場合マロちゃんはまだおとなしいしい性格の猫ですが問題はクロちゃんです。
嫌がり方が尋常ではありません…。
手足を拭くのも難しいくらい。
以前は皮膚に穴が開くくらい噛まれたこともあります…。
結論としては猫の歯磨きはすることに越したことは無いと思います。
ただ、猫ちゃんの性格に合わせてケースバイケースでやると良いでしょう。
まとめ
猫の口の病気には
- 口内炎
- 歯周病(歯肉炎・歯周炎)
がある。
原因はさまざまですが、歯石・歯垢によるものだった場合の予防方法としては歯みがきが挙げられる。
- 歯磨きが難しい場合はサプリメントや歯石の付着が極力抑えられたエサの選択
などが挙げられる。 - オススメのサプリメントは「デンタルバイオ」。
口腔内の健康維持を手助けしてくれます。
ためしてみてね~!
【参考文献】
猫医者に訊け!
猫を飼う前に読む本: 猫専門医が教える
0才からのしあわせな子猫の育て方