猫にとって線香は危険?
何か害はある?
仏壇で焚くときはどうすればいい?
私の部屋(寝室)は仏間ですのでたまに線香を焚きます。
当然そこには猫たちもいるわけで…、もっと言うと、寝床、キャットタワーも置かれていて猫たちのメインの生活空間となっているわけです。(※今現在仏壇は別の部屋に移動しており、猫の近くで線香を焚くことはありません)
線香の香りが充満する部屋っていうのは猫にとってどうなの?という疑問が…
結論としては、
線香は猫にとって安全とは言い切れません。
極力使用は避けたいところ。
やむを得ず線香を焚く場合は、
- 換気をしっかりする
- 煙ニオイの少ない線香を選ぶ(電池式の線香を使う)
- 猫にとって有害な成分が含まれない線香を選ぶ
などの対策が必要。
今回は猫と線香、猫にとって危険な香りについて深掘りしていきます。
線香は猫にとって安全?危険?
線香が猫にもたらす悪影響の例やその理由、補足情報についてみていきます。
猫にとって線香は安全とは言い切れない
繰り返しになりますが、
線香が猫に与える影響はまだまだ研究段階のようですので断言はできません。
ただ、猫にとって有害な成分を含む線香もあります。のちにお話ししますがエッセンシャルオイル(精油)入りの線香などです。これらは絶対に避けてください。
長時間線香を焚きっぱなしで具合が悪くなった年配猫さんも見かけました。
老猫、妊娠、出産後の猫、子猫、肝臓の弱い猫さんにとっては特に避けるべきです。
線香の香りが好きな猫ちゃんもいるよう…。
なるべく遠ざけたいですね。
うちの猫も危険な香りが好きです…。▼
【猫の変な行動】うちの猫だけ?漂白剤・湿布・ムヒ・鉛筆が好き。なぜ?
エッセンシャルオイル(精油)は猫にとって危険!その理由とは
肉食動物である猫には植物の有害物質を体外へ排出する機能がないからです。
猫は化学物質に対して健康被害を起こしやすい動物です。
というのも、猫は肝臓のグルクロン酸抱合やグルタチオン抱合という化学物質を解毒するための機構が弱いといった特徴があるからです。
引用(外部サイト):【猫の香害;こうがい】においによる健康被害の症状と対策を獣医師が解説!
エッセンシャルオイルは植物の花や葉、果皮、果実、樹皮などから抽出した油です。
動物の肝臓は、口から入ってくる食品や薬物などに含まれる有害物質を分解して排除する働きがあります。
雑食性犬や植物を食べる動物の肝臓は植物に含まれる有害物質を分解するように働きます。そして最終的には尿と一緒に体外へ排出。
ところが、肉食である猫の肝臓は、植物に含まれる有害物質を体外へ排出する機能を持っていないため、有害物質がどんどん体の中に溜まってしまうのです。
そのため少量であってもエッセンシャルオイルの成分は猫にとっては毒。
エッセンシャルオイルをベースとするアロマオイルを使用するアロマテラピーなどは絶対にやめましょう。
【補足】漢方も要注意!
猫にとって漢方も要注意です。
漢方も植物から抽出しているものが多く自己判断で猫に使用するのはやめましょう。
猫がいる部屋で線香を焚く場合の対策3つ
極力線香を焚かないことが一番に挙げられますが、私のような自分の部屋に仏壇があるケースでは避けられない運命にあります…。
ゆえに、線香を焚く際の対策はコチラ▼
- 換気をしっかりとする。
- 煙や香りの少ない商品を選ぶ。
- 猫にとって有害な成分が含まれていない商品を選ぶ。
エッセンシャルオイルを含むものは避ける。
換気をしっかりとする
説明するまでもなく、窓を開けて換気しつつ線香を焚く方法です。
※猫の脱走には気を付けて。
関連記事>>>【猫が脱走!】帰ってきた事例や捕獲する方法を紹介!脱走防止策も紹介!
煙や香りの少ない商品を選ぶ
煙や香りが少ない線香を選ぶのも方法の一つです。探せば割と種類があります。
▼丸叶むらたのお線香 無 ZERO(ゼロ)
▼カメヤマ 花げしき 備長炭 お線香 無香料 無着色 消臭成分配合
気管が弱かったり煙によってくしゃみなどが出る方にとっても良いです。
▼ダイソーでも煙が少ない線香があります。
▼いっそのこと電池式のお線香にする方法も。
▼横置きタイプもあります。
電池式のロウソクは見たことがありましたが電池式の線香もあるようです。これは便利。認知症の方が使う分にもオススメとのレビューが数多くあります。
ダイソーやほかの100均(セリア)にも電池式線香(LED線香)があります。
⇒ダイソーオンラインショップで確認する
▼こちらはダイソーで見つけた「火を使わないロウソク」(LEDろうそく)
猫にとって有害な成分が含まれていない商品を選ぶ
先述したようにエッセンシャルオイル(精油)は猫にとって危険です。
エッセンシャルオイルを含むもの(線香・お香・化粧品)は避けましょう。原材料・成分をよく確認してから使用してください。
まとめ
注意するに越したことは無いし、線香を焚かなければならない場合は何かしら対策をとるべきです。
- よく換気をする
- 香り・煙の少ない線香を選ぶ(電池式の線香の選択もあり)
- 猫にとって有害な成分が含まれない線香を選ぶ
など。
安全で快適なキャットライフをおくってほしいんダナ~
【参考文献】
猫がいればそれだけで (知的生きかた文庫)
【参考サイト】
【猫の香害;こうがい】においによる健康被害の症状と対策を獣医師が解説!
【あわせて読みたい猫とニオイ】
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【余談】「仏間が寝室」は縁起が悪い?
ちなみに「仏間が寝室」というのは縁起が悪いんじゃないかとツッコまれそうですが、調べたところそこまで問題ではないようです。
私自身もこの部屋に満足しているわけではなく、何かしらの対策を講じたいと日々考えあぐねているところなのです…。
【追記・2022年2月】ついに仏壇を移動しました。今現在猫の近くで線香を焚くことはありません。(仏壇移動に良い日など奥深い条件があるようなの調べてから行うようにしてください)