猫に下唇をひっかかれました。
ちなみにうちの猫は室内飼い、たまに外散歩です。
今回は猫に唇(口周り)をひっかかれたときの応急処置、私が気を付けたことなどを紹介していきます。
幸い私の場合は浅く、痛みも無く順調に治っていきました。が、
もし発熱したらどうしよう…
などと不安な時間を過ごしたことは確かです…。傷を負った直後は平気でも数週間後に体の異変が起こることもあるので傷の経過観察が大切です。
▼今回の内容▼
- 唇をひっかかれた時の応急処置
- 病院はどの科に行けばよい?
- 唇を怪我したときの食事は?
- 怪我を負った後に気を付けること
応急処置は?
まず流水で良く洗い流してください。菌を落とすイメージで。すぐに軟膏や絆創膏で蓋をしないように。
【体験談】
以前、皮膚科へ手の傷を見てもらったときも先生から傷口を洗うことが大事だと教えていただきました。石鹸でよーく洗い流しました。消毒はしていません。(※1)
夜寝る前は一応口内炎の軟膏を塗って寝ました。免疫力を低下させないためにも早寝早起きを心掛けました。
【(※1)消毒について】
近年傷に消毒はNGという話をよく聞きます。実際に皮膚科ではオキシドールやイソジンなどの消毒液は使っていないようです。
▼「奏の杜すずらん皮膚科」さんのブログより引用。
消毒薬は、細菌の細胞壁のタンパク質を変性させて壊すものですが、ばい菌だけをやっつけるのではなく、自分の健康な細胞(傷をふさいでくれる細胞)の細胞壁もタンパク質でできているので、消毒をすると、自分自身の細胞も一緒に壊してしまいます。
病院へ行ったほうが良いケース
▼このような症状が出た場合は病院へ。
- 痛みがひどくなった
- 発熱した
- 治りが遅い
- 傷跡が残るのが嫌
など。
「猫にひっかかれた・咬まれた」注意したい感染症は?
猫にひっかかれたことで発症する感染症の一つとして「ひっかき病」があります。
猫のひっかき病の病原菌(バルトネラ・ヘンゼレ)は数日から2週間ほど潜伏すると言われています。ひっかかれた直後はそこまでのものでなくても1~2週間後にリンパ節の腫れや発熱の症状が出ます。
リンパ節の腫脹による疼痛のほか、発熱、悪寒、全身の倦怠感、食欲不振、頭痛、吐き気などの症状も現れ、重症化すると、心内膜炎や脳炎など、別の病気を併発するおそれも。
これらの症状が現れている場合は、抗菌薬の投与などを行い、治療を試みます。
「ひっかき病」は軽度なら放置していても治癒する場合もあるそうです。
▼オダガワ動物病院のホームページより引用。
友人の獣医師で診療中に猫に右手を噛まれ、後日、右の腋窩リンパが腫れた方がいました。
無処置で1ヶ月、放置したとこるよくなったそうです。このように軽度なら経過観察でよくなる場合もあります。
しかし、まれに全身に感染することもあります。
とはいっても、唇など人の印象を左右し目立つ部分においては病院で診てもらう方が賢明でしょう。
猫にひっかかれた咬まれた!注意したい感染症は?
- 猫ひっかき病(バルトネラ症)
- パスツレラ症
- 破傷風
- トキソプラズマ症
などがあります。
▼予防方法や症状についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
猫にひっかかれた時の応急処置と知っておきたい感染症
どこの科に行けばよい?
「傷」は基本整形外科ですが、唇・口周りの怪我の場合は以下の科が適切です。▼
- 形成外科
- 口腔外科
- 耳鼻咽喉科
【切り傷は何科に行けば良いか】
頭部・顔面の外傷を除き、基本的には「整形外科」に行けば間違いありません。
整形外科は、頭部・顔面外傷や臓器外傷、泌尿・生殖器損傷を除くほとんどの外傷の治療を取り扱っているからです。
なお、頭部・顔面の外傷の場合は形成外科を受診するのが適切です。
形成外科についてもう少し詳しく説明すると、体の見た目を考慮しつつ治療を行ってくれる科です。今回は唇という体の目立つ部分のため形成外科が適切と言えます。
形成外科は、生まれながらの異常や、病気や怪我などによってできた体の表面上の見た目の改善を目的とした治療をすることを得意としている科です。そのほか、やけど、怪我や手術後の皮膚の傷跡・顔面骨折の治療なども治療の範疇です。
そのため切り傷の場合、頭や顔の外傷は形成外科を、それ以外の場所の外傷は整形外科を受診しましょう。
唇に傷を負ったときの過ごし方・食べ物は?
唇に傷を負ったときの食べ物は?
▼避けたい食べ物
- 刺激物辛い物
- しょっぱいもの
- すっぱいもの
- 熱いもの
- 固いもの
▼具体的には…
- ゼリー、プリン
- ポカリスエット
- 冷めたスープをストローで(太めのストローがオススメ)
- 冷めたおかゆ
など。
▼噛める場合
- スープをパンに浸して食べる
- 茶わん蒸し(ストローでも可能)
- おかゆ、雑炊、おじや
- うどん
- 卵ご飯
など。
※いずれも冷めたもの。
唇に傷を負った後の生活は?
私は以下のことに気を付けて生活しました。おそらく早期の治癒につながったと思います。
- 免疫力が大事。
免疫力を低下させないためにも早寝早起き、適度な睡眠時間を確保。 - 当たり前ですが傷口を刺激しないこと。
歯磨きの際にも刺激的な歯磨き粉の使用は避けました。
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【体験談】発熱せずにまあまあ順調に治った・傷跡の様子は?
▼私の場合、傷治癒までの状況はこんな感じ▼
- 2022/6/29
猫に唇を引っ掻かれる。
翌朝30日にははひいていたが… - 07/01
無意識に唇を舌でぺろぺろしてたら裂けた。
完全には治ってなかったことに落ち込む。 - 07/06
唇が乾いるとき何かの拍子にパリッと裂けるときがある。
今日また裂けた。
そこまで血は出ない。
その後のメモが紛失していますが間もなく治っていることは確かです。
「治りかけたかなー」と思っても何度か裂けて不安にはなりましたが治ってよかったです。
▼傷跡は…?▼
残っていません、というか残っていないと思います。ちょっと判断が難しい部分なので…。
というのも今回の下唇の傷は粘膜部分?の口を閉じたらわからない部分なので結局傷が残っても残らなくても問題ありませんでした。
先述したように傷跡が気になるのなら形成外科の受診をすすめます。
まとめ
- 唇をひっかかれた時の応急処置⇒傷口を良く洗い流すこと。直後に軟膏は塗らない。消毒はしない。
- 病院はどの科に行けばよい?⇒唇・口周りの怪我の場合は形成外科、口腔外科、耳鼻咽喉科へ。
- 唇を怪我したときの食事は?⇒刺激物や熱いものは避けて。常温か冷たい流動食をストローで吸う方法がおすすめ。
- 怪我を負った後に気を付けること⇒早寝早起きなど免疫力を意識して治癒力を高める。
ネットであれこれ調べるのも良いですが病院で診てもらうことが一番賢明な方法です。何か一つでも参考になれば幸いです。
【あわせて読みたい】
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