猫の耳を見たら抜け毛が入ってる。
「これが奥まで入ったら嫌だな、取ってあげたいな」
なんてことは無いでしょうか。手前にある場合はティッシュなどで取り除きます。過保護すぎでしょうか…?
しかし案外そうでもない様子…
だからといって飼い主が猫の耳をピンセットなどの道具を使ってするのは危険です。
かかりつけの獣医さんに相談してみましょう。
今回は「猫の耳に異物が混入したら?」をテーマに深掘りしていきます。
猫や犬の耳の構造
人間と違ってL字に曲がっています。(人はまっすぐ)必然的に鼓膜が守られる構造をしています。
逆に耳の奥まで見ることは困難です。
加えて猫にはもともと異物混入を防ぐための機能が備わっていました。というのも、
猫は耳の奥まで異物が入らないように分泌物を出して異物を固めるようにできているのです。その固まったものが耳垢です。
とのこと。ちゃんと考えられていました。感服。
こんなしぐさに注意
▼異物が耳の中に入った場合の猫のしぐさの例。
- 頭を振る・傾ける
- しきりに耳を気にする・掻く
- イカ耳になる
猫の耳に入る異物の例
- 自分の毛(抜け毛)
- 草の種(ノギのついたもの)
ノギとは…ノコギリの歯のような細かいトゲのこと。イネ科の植物にみられる。ネコジャラシにもあるので注意が必要。
草の種は盲点でした…。
今回知れてよかったです。
治療方法
大きな流れとしては獣医さんに耳鏡で診てもらい、異物を取り除いてもらいます。炎症を起こしていたらその処置もします。
【補足】
- 動物の性格によって全身麻酔が必要な場合もある
- ビデオオトスコープという耳鏡で耳の中を確認するだけなら麻酔は必要ない(病院によるかもしれません)
【注意】飼い主が無理に取り除こうとしないこと
綿棒やピンセットで飼い主が取ろうとしないことです。
異物がますます奥に入ったり、ピンセットで耳の中を傷つけたりしてしまいます。
【補足】猫の毛が飼い主の鼓膜に刺さった話
私人間の耳にクロちゃんの毛が入りこみ耳鼻科で取り除いた経験があります。
▼クロちゃん
ある日、頭を傾けた瞬間、耳の中からゴロゴロとかなり大きな音がしました。
「病気かな?」と心配しながら耳鼻科に行ったところなんかの毛が鼓膜に当たっていただけだったことが分かりました。
(※なんかの毛…黒かったので確実にクロちゃんの毛だったと思われます)
耳鼻科の先生に取り除いてもらいました。
耳掃除の要領で麻酔などは無し。(ここが猫などの動物だったら難しいところですね…)
私自身けっこう生きてきて毛が鼓膜まで到達した出来事はこれが初めて。
かなり稀な出来事だと思っています。
こちらの記事に詳しくありあります。▼
耳からガサガサ音が鳴る!耳鼻科へ急行!病気ではなく猫の毛が耳に入っていた話。
【予防方法】異物混入を防ぐには
原因が抜け毛や草の種なら…
- ブラッシングの強化
- 猫を散歩させる際には植物の横を歩かせない
- 庭の草むしりを徹底する
などでしょうか。
ちょっと過保護な気もしますが出来ることはやっておいたほうが良いかと。
関連記事>>>猫のブラッシングのやり方は?頻度は?オススメのブラシの種類も紹介!
まとめ
▼猫の抜け毛が猫の耳の中に入った!どうすれば?
- 猫の耳はL字になっているため基本鼓膜が守られる構造となっている。
- 異物を飼い主が無理に取ろうとしないこと。
▼猫の耳に関する関連記事
猫の耳掃除は必要?耳掃除の仕方・耳ダニなど耳の病気の治療も解説
なぜ猫に鈴?猫に鈴はかわいそう?ストレスの感じ方は猫によって違うらしいけど…
▼人間の耳の話
猫の耳の話ではないですが、実際に飼い主の私(人間)が鼓膜付近まで毛が入り込み耳鼻科で取ってもらった経験があります。
▼詳しくはコチラでお話ししています。
耳からガサガサ音が鳴る!耳鼻科へ急行!病気ではなく猫の毛が耳に入っていた話