ある朝、マロちゃんがくしゃみをしました。▼マロちゃん(オス・2017年生まれ)
なんでかな?と不安になり、とりあえず部屋の掃除をして空気をきれいにしようと試みました。
掃除をしたところ、その日のくしゃみはおさまりました。
しかし、後日咳の症状も見られたので病院へ、鎮咳薬、抗生剤の注射をうって様子を見ることに。
詳しくは最後にある【追記】部分をご覧ください。
というわけで今回は猫のくしゃみと咳について調べてみました。
このような方にオススメの記事です。
- 猫がくしゃみ咳をするのはなぜ?
- 猫のくしゃみ咳の原因は?
- 考えられる病名は?
- 猫のくしゃみ咳の治療、対処方法は?
猫のくしゃみと咳について
猫がくしゃみをするのはそれほど珍しくはないそうです。
猫が咳をすることはほとんどありません。猫が軽い咳をしていたら注意。
猫のくしゃみと咳の考えられる原因
病気ではなくただの生理現象の場合も。こまかく見ていきましょう。
部屋のホコリなどに反応している
ほこりなどが原因の場合もあります。
うちのマロちゃんの場合はそうでした。くしゃみがあった日、部屋の掃除をしたらその後はやみました。くしゃみをするほどまでに汚くしていたことに反省です。
定期的な換気・掃除が大切だと痛感しました。
【予防】
まずは掃除をして部屋を清潔にしましょう。
【補足】もしかしたらカビかも
どこかに餌が落ちてそれがカビて胞子が舞ってる?
うちでは前にそういうことがあったので…(お恥ずかしい…)餌置き場の近くなど注意深く掃除をしてみてください。
【補足】エアコンの掃除を!
今この記事を書いているのはだんだん暑くなってくる6月。
そろそろエアコンの準備をしておきたいところです。エアコンの試運転や掃除を行っておきましょう。
関連記事>>>エアコン掃除は業者に頼まず女性1人でもできる!掃除のやり方や道具を紹介!
ただむせてるだけ
うちの猫、マロちゃんに限っては、決まって寝床の段ボールの縁やキャットタワーの縁に喉をのっけてるときに咳をすることがありました。
これってむせているのでは?と思ってネットで調べてみたら同じような猫ちゃんがいて安心した覚えがあります。
それ以来咳はしていないのでやっぱりむせてたんだな、と。
刺激物が家の中にある
刺激物を排除してみましょう。
おうちの中に猫ちゃんにとっての刺激物があるのではないでしょうか?それが咳、くしゃみの原因となっているのでは?
例えば、
- 芳香剤
- アロマ
- 植物
- アルコール系の掃除液
- ファ●リーズなどの消臭剤
などです。思い当たるものは全て排除してみることをお勧めします。
逆くしゃみかも
ネコには「逆くしゃみ」という現象もあるようです。(犬でもあるようです)猫の逆くしゃみの動画を見たところ、お腹を大きく動かし口から大きな音を出してちょっと苦しそう…。
【猫の逆くしゃみとは…】
- 冷たい空気を吸い込んだ時に起こる。
(正確にはまだよくわかっていない) - 特に呼吸器系の病気というわけではなく、生理現象と考えられ自然とおさまる。
初めてこの現象に遭遇したら飼い主さんはきっと驚くかと思います…。
そして咳や普通のくしゃみとの区別が素人目ではあんまりつかない…。
できたら動画にとってかかりつけの獣医さんに見せて相談することが望ましいと思います。
猫のくしゃみや咳から考えられる病気
以下の場合は病院へ!
- 掃除をしてもくしゃみや咳が止まらない
- ぐったりしていたり様子が明らかに変
- 食欲低下
- 鼻水が出ている
- 何日も咳・くしゃみが続く
できるならくしゃみや咳をしている動画を撮ってそれを獣医師に見せると良いです。
猫のくしゃみから考えられる病気を挙げてみます。
簡易的な見分け方としては…(あくまでも参考までに)
肺に異常があるかもしれません。
痰が絡んでいる可能性あり。
フィラリア症、膿胸などの病気の可能性が。
猫の正常な呼吸数は1分間に20~30回。
これを超えるときは注意が必要。呼吸音が大きい場合歯茎が青白くなっている場合も。鼻を動かしながら呼吸をするのも危険です。
ただ、何度も言うように最終的にはかかりつけの獣医さんに相談しましょう。
以下、病名から細かくみていきます。
猫風邪
(猫風邪とは以下4つの病気の総称です。猫ウイルス性鼻気管炎・猫カリシウイルス感染症・猫クラミジア感染症・マイコプラズマ)
【症状】
くしゃみ・鼻水・咳・発熱などがある。
猫クラミジア感染症…結膜炎
カリシウイルス感染症…口内炎・舌炎・よだれの症状あり
【予防と治療】
ワクチンで予防が可能です。
保湿と保温が有効。
子猫の場合猫風邪は命取り。早期の治療を。
発症後の治療は
- 抗生物質の投与
- インターフェロンの注射
など。
気管支炎・肺炎
【症状】
ウイルス性の猫風邪が長引いて発症することが多い。
- 乾いた空咳
- 発熱
- 肺炎による呼吸困難(重篤化すると胸の痛み)
などの症状がみられる。
【予防と治療】
ワクチンの接種で猫風邪を予防。
- 抗生物質の投与
- 吸入療法
- 輸血
などの内科療法で症状を和らげて治療します。
膿胸
【症状】
気管支炎・肺炎による激しい咳。
原因としては、事故、怪我などの外傷で胸壁や気管、肺などに穴が開き細菌が侵入して膿が溜まる。
【予防と治療】
- 外傷を負わないように室内飼いを徹底。
- ワクチンで猫風邪を予防。
カテーテルや針を刺して膿を取り除き洗浄。抗生物質を投与して治療。
喘息
(慢性気管支炎・アレルギー気管支炎 とも言う)
【症状】
- 咳
- 呼吸困難(ゼーゼーと音を立てて呼吸する)
原因としては、ハウスダストや花粉、カビ、トイレの砂のアレルギー症状などによって気道粘膜が刺激されて起こる。
【予防と治療】
- 病院でアレルギーの原因を特定してもらい、アレルギー対策をする。
- 症状がひどい場合は気管支拡張剤、ステロイド剤、抗炎症剤の内服や吸入で治療も。
まとめ
- 猫のくしゃみはほこりが原因や風邪の可能性も。
- 猫の咳は注意。
猫はめったに咳をしない。
咳をするようなら動物病院へ相談。
ちょっとおかしいなと思ったらかかりつけの獣医さんに相談することをお勧めします。
飼い主ができる予防策をあげるなら、
- とにかく部屋を清潔に保つことが大切!
常に掃除をしましょう! - 猫のワクチン接種をしましょう。
- 刺激物を排除。
芳香剤、アロマ、植物、アルコール系の掃除液、ファ●リーズなどの消臭剤。
思い当たるものは全て排除してみることをお勧めします。
掃除は猫のためにも人間のためにもなります。猫を飼っていると掃除がめんどくさいとか言ってられなくて強制的にできていいですね。
関連記事>>>ペットに安全な掃除!重曹クエン酸の効果と使い方。消臭抗菌効果も!
【参考書籍】
0才からのしあわせな子猫の育て方
猫を飼う前に読む本: 猫専門医が教える
【追記】咳が連日続いたので動物病院へいってきた|2020年6月30日
マロちゃんはくしゃみの後、咳もみられたのでコロナ自粛で不要不急が求められていましたが、これは不要不急ではない!と判断し、動物病院へいってきました。
関連記事>>>コロナ流行時、動物病院へ行ってきた。行く際、帰宅時に気を付けること。
▼診察の流れ▼
- 体温と心音を調べる
- 鎮咳薬と抗生剤の注射を打って終了
注射は2週間効くようなのでまずはこれで様子見といった感じです。そのあとも続くようなら精密検査でしょう。診察料金は合計3500円。
寝起きに咳がでていたことを話すと、
寝起きならアレルギーの可能性も。
とのこと。
まだ何が原因なのかわかりませんが気になるものは排除していきます。もちろん部屋の掃除も。
2020.7.18
今現在マロちゃんはケロッとしています。
もしかしてただの「逆くしゃみ」だったのでは…?猫の逆くしゃみの動画をみるとよく似ているんですよね…。
様子を見続けようと思います。また随時更新してまいります。
2020.9.10
あれから咳のようなものは一切ありません!
嬉しいですが謎が残ります…。やっぱり逆くしゃみかなあ、という結論にとりあえず至っています。