新入り猫と先住猫を仲良くさせるにはどうすればいいのでしょうか。
今現在私は庭に迷い込んできた2匹の猫を保護し現在一緒に暮らしていますが、最初のころの2匹の関係は最悪。一筋縄ではいきませんでした…。
▼出会って間もないころの写真。くっつきたい新入りマロちゃん(茶トラ)と縄張りに入ってきてキレ気味の先住クロちゃんです…。
結局どう仲良くさせたのかと言うと、
正確に言うと実際今もそこまで仲良くありませんが2匹とも折り合いをつけてまあまあ仲良くなった感じです。
たまに、本当にたまにですが同じベッドで寝てくれることもあります。
(くっついて寝ることは絶対にありませんのであこがれの猫団子は諦めました…)
多少説得力には欠けるかもしれませんが先住猫クロちゃんと新入り猫マロちゃんを仲良くさせるために試行錯誤した体験をブログに残し、同じように悩んでいる方の一助となればと思います。
ちなみに猫の飼い方の本などには「比較的仲良くなりやすい組み合わせ」などが紹介されていることもありますが個人的にはあまりアテにならないと思います。
というのも今回2匹の猫と向き合ってみても大きくは猫の性格によるのではないかと今回身をもって感じたからです。
仲良くなりやすい組み合わせ(相性)についてはこちらからどうぞ。
このような方にオススメの記事です。
- 先住猫と新入り猫(子猫)が仲良くなるまでの経過、体験談を知りたい
- 猫同士を仲良くさせる方法・ポイントを知りたい
- 新入り猫と先住猫を会わせるやり方、初対面方法を知りたい
- 多頭飼いをしている感想を聞きたい(多頭飼いのメリットデメリット)
ちなみに2匹の猫の当時のデータはこちら。▼
新入り猫マロちゃん…♂・茶トラ・0歳
それでは詳しく見ていきます。
猫同士を仲良くさせる4つのポイント
- 焦らず気長に構える・時間が解決する場合も
- 常に先住をかわいがる・先住優先の生活を心がける
- 飼い主のニオイを付ける
- 出会いが肝心・新入り猫と先住猫の対面のやり方
それぞれ解説していきます。
焦らず気長に構える・時間の経過でマシになる場合も
冒頭でもお話ししましたがうちの場合は最初の対面は最悪でしたが時間の経過とともに威嚇も全くしなくなり、お互い「いる」ことが自然になり認めあってくれました。
たまに鼻を近づけてニオイを嗅ぎあったり「仲良しなのか?」と思わせる仕草も見せてくれますがやっぱりつかず離れずの関係です。
時間の経過で解決するとはいってもできるならすぐにでも仲良くなってほしいですよね。次からは仲良くなってもらうポイントなどをご紹介します。
常に先住をかわいがる・先住優先の生活を心がける
私自身、先住クロちゃんにはストレスを与えてしまって申し訳なかったと思っています。
(▼クロちゃん)
新入り猫が先住を追い掛け回し、ちょっかいだしまくり。クロちゃんはシャーシャー言って本気で威嚇します。
さらに新入りと同じトイレをクロちゃんは使用したがらず、クロちゃん専用のトイレをつくってあげたり…。多頭飼いの中には問題なく同じトイレを使ってくれている例もありました。性格によるのだと思います。
この頃はどうにか2匹を仲良くさせたいと思い、たくさんのサイトを巡っていました。結局どのサイトにも「先住猫をかわいがること」と必ずありました。
私自身も新入り猫ばかりのお世話をしがちでクロちゃんに悪いという思いがあったので、クロちゃんをいつも以上にかわいがりました。言葉も言ってあげました。人間の言葉は判らないかもしれませんが、「おまえが一番だよ~1番かわいいよ~」と。
エサ、おやつなども先住が先。新しい爪とぎを与えるときも先住が研いでから、などを心掛けてください。
新入り猫にも、「クロちゃんは先輩なんだよ」と言い聞かせました。きっと伝わったと思ってます。
飼い主のニオイを付ける
抱っこして2匹の猫に飼い主のニオイを付けまくってください。これは簡単なので結構やっていました。
はっきりと目に見える効果は感じませんでしたがやらないよりはやったほうがいいかなと。簡単ですし。
出会いが肝心・新入り猫と先住猫の対面のポイント
私自身初めての多頭飼いでしたので当時はいろいろな本やサイトを読み漁っていた覚えがあります。新入り猫と先住猫を対面させる3ステップをみていきます。
一番初めは別々の部屋に隔離
クロちゃんは暮らしてる部屋の1階部分のままでマロちゃんは2階の部屋へ。お互いの気配を感じさせ存在になれさせました。
部屋が無い場合はワイヤーケージで隔離するのが理想。100均のワイヤーネットでケージを手作りしている方も多くいます。検索してみてください。
初の顔合わせはケージ越しで
事前に可能なら大き目のケージを用意し、それに入れてしばらくは2匹の様子を見てみましょう。
私の場合はケージというか大き目のキャリーケースに入れてマロちゃんを1階に連れて行き、先住クロちゃんと会わせました。
先住のクロちゃんは怖がって逃げました…。でも今は知ってもらうだけで良しとします。焦りません。
▼このような感じのものに新入りまろちゃんを入れて先住クロちゃんに会わせました。
いよいよ一緒の部屋にしよう
部屋やケージがない方はいきなりこのステップからになるかもしれません。
どうしてもバトルが勃発してしまう場合などはケージに隔離してまた放して…を繰り返して慣れさせる必要があります。
【猫の相性】オス同士メス同士・歳では決まらない
なぜなら「比較的相性が良く仲良くなりやすいデータ」がうちの場合ことごとく外れていたからです…。
そもそも「比較的…」だし…。
▼比較的相性が良いとされる猫のデータはこちら。
【比較的相性が良い組み合わせ】
- 異性同士(成猫オスと成猫メス)…まあまあ良い組み合わせですが去勢避妊手術をしていないと発情期にはえらいことになる。
- 子猫と子猫…警戒心のない者同士なのでうまくいく組み合わせナンバーワン。どんな性別でも比較的うまくいく。
- 親猫と子猫…飼い猫の場合は親猫が子猫を追っ払い自立を促すことは無く親子関係がずっと続きうまくやっていけます。
- 成猫と子猫…成猫が親代わりになる場合も?
うちの場合、マロちゃんを迎え入れたとき
★マロちゃん0歳・オス
★クロちゃん3歳・メス
と、4番目を満たしていますが先住猫クロちゃんはマロちゃんを全然受け入れてはくれませんでした。
クロちゃんはメスだから母性本能もあって年下の猫をかわいがってくれるかも?と思っていたのですが全然でした…。
やはり性別や歳よりも性格の相性が大きくかかわってくるのかなあ、と個人的には感じてしまいました。
ちなみに比較的に難しい猫の組み合わせはこちら。▼
【比較的に難しい猫の組み合わせ】
- 成猫オス同士…オスは縄張りなわばりが強いためケンカが起こりやすくなる可能性が。去勢済だとそうでもなく仲良しになる場合も。
- 成猫メス同士…オスほどなわばり意識は強くないがそこまでオススメの組み合わせではない。
- 老猫と子猫…子猫と老猫のテンションの違いで老猫が疲れストレスに感じることも。
メスの猫ちゃんは若い同士だと仲良くできる
実際メス猫同士でとても仲良くなっている猫もいます。
私が里子に出したメス猫ちゃんを例にとると、里親さんのお宅の先住のメス猫ちゃんと短期間の間に仲良くなっており、憧れの猫団子にもなっていたのです。
2匹とも若く同い年くらいというのも要因だったかも知れませんが、メス同士でも何の問題もなく仲良くなっており、里親さんから送られてきた仲良しな写真を見て大変安心した覚えがあります。
先住ワンコとはすぐに打ち解けた
先住犬に至っては、初めのころは猫パンチくらいまくりで激しい場面もありましたが、すぐに仲良くなれました。犬は友好的(すぎる)ですからねえ。
【体験談】一緒の部屋にしたその後…バトルが絶えない
うちの場合、新入りマロちゃんが先住クロちゃんに突進、ちょっかいを出すシーンが多くみられ、クロちゃんは押され気味…、そして本気で威嚇…。
しかも先住クロちゃんは3か月くらい新入りと同じトイレを使いたがりませんでした。これも地味に困りました。
その後もバトルが絶えません。
血が出るようなバトルではないですが、ある日クロちゃんの鼻の皮がむけているのを見つけました。まさかマロちゃんの仕業!?と思いましたが証拠もないし、断定はできません。引き続き、私の場合は同じ部屋にしたままで様子を見ました。
めちゃめちゃ激しい場合は、おやつやまたたびなど与えるなどして気をそらすことをしました。
とにかく「こいつら仲良くなるんやろか…」と飼い主は先が思いやられました…。
ちょっとはマシになった仲・写真の表情を比較
マロちゃんが来たのが2017年8月末、この写真は同年9月21日頃。
おわかりいただけますでしょうか。クロちゃんは耳を伏せぎみで相当嫌がっている顔をしています。自分の領地に入ってきた新入りをこの後どうしようかと考えているように見えます…。
この頃はまだクロちゃんが新入りを認めない姿勢で新入りマロと同じトイレを使うのも嫌がっていました。
さて、その約1年後、2018年10月末。こちらも同じくベッドの上の2匹の写真。(お見苦しい背景ですみません)
クロちゃんの表情が柔らかくなっている気がしませんか?(周りの服の色と同化してわかりにくいですが)2匹が一緒のベッドで寝ることはめったにないので貴重な写真でもあります。
この頃はもうすでにマロちゃんことを認めてくれている感じで、トイレも同じものを使ってくれるようになっています。
飼い主を完全無視していたマロちゃん
マロちゃんは初めのころクロちゃんばかりに興味を示し、飼い主の私、というか人間に興味を全く示しませんでした。目も合わせない感じで、ただエサを出すマシンとみなされているよう…。初めはそれがショックでした。
しかしだんだんと飼い主と認識されるようになり、すり寄ってくれるようにもなりました。
ちょっと初めは寂しかった飼い主の話でした。
え?今でもエサマシンだよ?
!!??
2019年の2匹
2019年、相変わらず2匹ともそこまで仲良くはないです。
一緒に固まって寝たり、身体を舐め合ったりはしません。猫団子にあこがれていたのですが…。
少し寂しいですが、初めの頃よりはこれでもお互いに認め合い仲良くなった方です。一緒のベッドで寝るということは当初は考えられないことでした。大進歩です。
同じトイレも今で普通に使っています。これが一番嬉しい。
たまに新人マロちゃんがバトルを仕掛けますが、その後今度は先住クロちゃんが仕返しをするようになりました。
結局2匹で追われ追いかけられを繰り返したり、なんだかんだ2匹で楽しそうに遊んでる感じです。(本人たちは本気かもしれないけど)
2020年の2匹
寝相がシンクロしていました!寝相のシンクロは仲良しの証拠のようです。(後ろ足に顎を乗せた同じ寝相です)
▼こちらは完全にシンクロ寝!嬉しいですね。
関連記事>>>【猫の睡眠雑学】なぜ舌を出して寝る?体がピクピク動くのはなぜ?【写真あり】
多頭飼いのメリットデメリット
多頭飼いをして良かったこと悪かったことをご紹介します。良かったことについては人間側の勝手な意見も含まれるかも知れませんが。
【メリット】
- 留守中の安心感
2匹いれば猫同士に安心感があるかなと思いました。飼い主自身も2匹いるから寂しくないだろう、という安心感があります。 - 運動不足解消
2匹いれば追いかけっこなどをして適度な運動にもなっている気が(先住が本当にストレスをためていたら申し訳ないのですが…) - 適度のストレスで免疫が上がり病気や認知症の予防が期待できる
お互いが良い刺激になるようです。 - 猫同士で学び合える
- 2匹の体を比較でるため体調などの異変に気づきやすい
- 幸せ感2倍
猫が2匹いることで幸せ2倍、猫好きにはたまらない。
【デメリット】
- 相性が悪いと猫にストレスがかかる・体調を崩す原因になる場合も。
- うつる病気の場合、厄介。
- ご飯、トイレ、猫用の消耗品、医療費などが2倍になる。
病気に気づきくいこともデメリットであげられがちですが、逆に2匹を比べることで発見できることもあります。
長年一緒に暮らしていると便もどちらのものかわかるようになります。私の場合2匹なのでそれ以上の頭数になると少し難しくなるかもしれませんが。
猫の1匹飼いは寂しい?2匹飼いがオススメ?その理由とは
【補足】多頭飼いのトイレの数は飼っている頭数と同じか+1個
「飼っている頭数+1」が一般的と言われますが、私が在宅しているときは飼っている頭数と同じ2個しか置いていません。長時間留守にする場合は3個置く場合もありますが、もし留守番の人がいたら2個です。
今のところ私がトイレ掃除にストレスを感じることありません。あくまでも2匹飼いの意見ですが。1匹も2匹もそう変わらないかなと思います。
まとめ
- 焦らず気長に心構える。
- 相性は性別、歳も関係ありますが大半は性格で決まる。(筆者の経験上)
メス同士、オス同士でも仲良くなる事例あり。 - 先住と新入りは徐々に会わせよう。部屋隔離→ケージ越しに→一緒の部屋へ
- とにかく先住をかわいがる、先住優先の生活を心がける。
- 多頭のトイレは頭数の数か、頭数+1でよい。
1匹で快適に過ごしていた暮らしの中、突然新入りを投入し、先住猫クロちゃんには悪いことをしたと思っています。
しかし今では新入りマロちゃんを認めてくれて、ベタベタに仲良しでは全然ないですが、それなりの距離を保ちつつ一緒に暮らしてくれています。
やむない理由で多頭飼いとなる場合もあると思います。繰り返しになりますが、その場合は絶対に先住猫ちゃんを優先する生活を心がけましょう。それだけでかなり先住ちゃんのストレスも和らぐと思います。
【参考文献】
昔老猫と暮らしていた時期に子猫を保護してしまったことがあります。一度子猫を老猫と対面させたときの老猫の威嚇はすごかった…。少し残念ですが子猫は里親さんに出しました。今では里親さんのもとで幸せそうに暮らしています。関連記事>>>猫の里親探しはどうやるの?方法とコツを体験談からリアルに解説します