猫のブラッシングは必要?
頻度はどのくらいがいいの?
猫のブラッシングはしたほうがいいです。長毛種の場合は毎日しましょう。
うちの猫は短毛種ですが定期的にやってあげています。
無駄毛を取るのも目的ですが、ブラッシングをしてあげるととっても気持ちよさそうにしてくれますよ。
私の実体験と照らし合わせながら以下の疑問にお答えしていきたいと思います。
- 猫にブラッシングは必要?
- どんなブラシがいいの?
- ブラッシングのやり方は?
- ブラッシングの頻度は?毎日するの?
ブラッシングのメリットはこちら。
- 毛のもつれ予防(主に長毛種)
- 飼い主とのコミュニケーション。猫自身のストレス解消。
- 体内に取り込む毛の量が少なくなるため。(嘔吐予防)
- 身体のチェック、健康管理もできる。(皮膚病の有無など)
- マッサージ効果もあり皮膚の血行がよくなり皮膚病予防になる。
- 抜け毛が取り除かれることで空気の層がつくられ体温調節に役立つ。
などなど。このほかにもメリットはたくさんあります。
抜け毛のメカニズム・猫の毛の構造
猫の毛の構造は複雑です。
一つの毛穴から多くて6本の主毛(トップコート)が生え、周りを柔毛と剛毛の2種類の副毛(アンダーコート)に囲まれています。
- 主毛…雨や紫外線をブロックする役割がある。猫の皮膚を守る。
- 副毛…保温の役割。寒くなると副毛が増える。春、秋に一気に抜け落ち生え変わる。
例外ではアメリカンカールという猫種は副毛がほとんどありません。
(アメリカンカールという猫種は温暖なカリフォルニア生まれですので、副毛が必要なかったのでしょう)
逆に、寒い気候に適応した品種はみっしりと毛が生えており抜け毛も激しい。(サイベリアン・ノルウェージャン・ブリティッシュショートヘアーなどの品種)
▼ブリティッシュショートヘアー
猫の換毛期(よく毛の抜ける時季)
ただ、上記は自然の中の日照時間・温度で過ごす猫(外飼いの猫・野良猫など)の場合です。体毛の成長、生え変わりは日照時間や温度によって異なります。
暖かくなるとその生え変わりの周期は短くなり激しい抜け毛の時期となります。
室内飼いの猫は常に人工的な明かり、温度にさらさらされているので換毛期はあるにはあるが、外飼いの猫、野良猫ほどではありません。
抜ける毛は主に副毛なのですが主毛に引っかかり、抜け落ちずそのままになってしまいまいます。
その部分は放っておくとだんだん不衛生になってしまいます。
したがって、すでに抜けているアンダーコートを取り除いてあげるためにブラッシングが必要となってくるのです。
猫のブラッシングしたほうがいい・ブラッシングの効果
「抜け毛を取り除いて清潔に保つ」以外にもブラッシングにはうれしい効果がたくさんあります。
- 毛のもつれ予防(主に長毛種)
- 飼い主とのコミュニケーション。猫自身のストレス解消。
- 体内に取り込む毛の量が少なくなるため。(嘔吐予防)
- 身体のチェック、健康管理もできる。(皮膚病の有無など)
- マッサージ効果もあり皮膚の血行がよくなり皮膚病予防になる。
- 抜け毛が取り除かれることで空気の層がつくられ体温調節に役立つ。
このような点から、猫のブラッシングはしたほうが良いでしょう。
人間にとっても猫のブラッシングのメリットはあります。
- 家の中を衛生的に保てます。
(猫の毛はほこりやダニが付きやすくアトピーアレルギーの原因となります) - テレビ、パソコンなどの電化製品が長持ちする。
(猫の毛が電化製品の隙間に入り込み故障の原因になる場合がある)
特にアレルギー体質の人にとっては猫のブラッシングは必須と考えられます。
私は猫アレルギー持ちの猫飼いです。
しかし検索してみますとけっこう猫アレルギーの猫飼いさんは多い様子。ブラッシングをはじめ、工夫次第で快適に猫ちゃんと暮らせます。
【猫のブラシ】種類は何がある?私が使用しているブラシも紹介
この度は私と暮らしている短毛種の猫ちゃんを例にとりご紹介します。
ブラシの種類には
- シリコン製(ラバー製)
- 獣毛ブラシ
- コーム
- ピンブラシ
- スリッカーブラシ
と様々あります。
短毛種ならば、これから紹介するシリコン製と獣毛ブラシがあれば十分かな、と今のところ感じています。
「ペッツルート ソフト毛とり まるコーム」が一番イイ
(※2021年9月追記)
最近はもっぱら「ペッツルート ソフト毛とり まるコーム」を使用しています。▼
▼めっちゃ取れます。
どのブラシを買おうか悩んでいる方は「ペッツルート ソフト毛とり まるコーム」を真っ先にオススメします。
オススメの猫のくし!「ペッツルート ソフト毛とり まるコーム」
これ一つで十分かなと思っています。プラス「獣毛ブラシ」もあると仕上げ用として便利です。
シリコン製(ラバー製)のブラシのメリットデメリット
▼シリコン製のもの。片手に収まる大きさ。
▼グローブ型のシリコンブラシ。
見てのとおり手にはめて猫を撫でるだけ。
- 少しの力で非常に毛がよく取れる。
- ブラシに付いた抜けた毛を取り除きやすい。いつでも清潔に保てる。
【デメリット】
- 保管場所に注意。ほこりなどのゴミが付着しやすい。
- 力加減に注意!やさしくすること。
シリコン製ブラシはとてもよく毛が取れていいのですが、力加減が大事です。
クロちゃんの場合私の力が強かったせいか、シリコン製のブラシでとかした後フケが目立ちました。(黒猫だからよけいに目立っていた)
やさしい力でやりましょう。
獣毛ブラシのメリットデメリット
そこまで毛が取れるものじゃないブラシが欲しいな~、日常的にブラッシングしてあげたいな~と思っていたらこちらのブラシを発見。持っていなかったタイプの獣毛ブラシです。
手のひらに収まるサイズで持ちやすい。大きいタイプもありましたがこの大きさで十分と感じました。
【メリット】
- 毛がそこまで抜けないので日常的にブラッシングできる。
- つやつやの毛になる!
- 猫も気持ちよさそう!
【デメリット】
- ブラシについた毛が取り除きにくい。
- 無駄毛を取り除くのには向いていない。あくまでも艶出し、仕上げ用のブラシ。
- 水洗いしたら木が膨張して割れた(水洗いはオススメしません)
「猫にいいものわるいもの」でも”いいもの”として紹介されていました。
猫のブラッシングのやり方・コツ
基本はやさしく毛並にそって、逆毛にならにように撫でるようにブラッシングしましょう。
優しく声を掛けながらやるといいです。
あらかじめ猫の毛全体をペット用ウェットティッシュなどで軽く湿らしておけば毛が飛び散りません。
バスルームがベスト。散らばった毛をシャワーで一気に流せます。
あとは排水溝に引っかかった毛をまとめて処分するだけ。
何故かわかりませんがバスルームのお風呂のふたの上だとごろごろリラックスしてくれます。
▼バスルームでリラックスするマロちゃん。
- 猫にもよりますが、猫が気持ちよさそうな部分からやってあげます。
噛む猫ちゃんは特に。
うちの場合はお尻をブラッシングすると気持ちよさそうです。 - 頭の後ろ、首元
(※首元は特に毛が厚く、抜け毛の多い部分です。丁寧にやりましょう。) - あご、胸部分
あごは猫自身がグルーミングできない部分です。 - 短毛種の場合お腹は基本やらなくてOK。
- 尾
グルーミングも難しそうで、なかなか抜け毛が多いのでないかと思う部分&一番嫌がる部分でもある。(うちの猫の場合)短い動きでやさしく素早くやります。
猫のブラッシングのやり方・長毛種の猫ちゃんの場合
長毛種はブラッシング、ブラシの種類も違ってきます。スリッカーブラシを使用しましょう。
長毛種の猫ちゃんはケダマができやすいのでブラッシングは必須です。放っておくと手の付けられないケダマができる可能性もあります。取り除くのが困難な場合は動物病院で取ってもらいましょう。
猫をブラッシングしているとフケがでる…
先ほどシリコン製ブラシを強く使用するとフケが出る件をお話しました。
しかし以下の際は病院へ急ぎましょう。皮膚病の可能性も!
- フケが異常に多い
- かゆがる
- 皮膚に赤み・発疹がある
かゆがる様子、赤み、発疹が無い場合の考えられる原因
- 皮膚の乾燥
- 新陳代謝の低下
これらの予防、ケアをするためには…
- こまめなブラッシングをして皮膚の血行を良くすること。
- 常に清潔にすること。
猫のブラッシングの頻度は?
猫のブラッシングは毎日しないといけないの?
頻度が知りたい。
結論として…
短毛種の場合
- 短毛種に関しては普段から自分でしている毛づくろいで十分。
- 汚れが目立ったり、触った際にごわごわしているときにする。
- 換毛期である春と秋は週一ほどする。
長毛種の場合
- 基本は毎日。
- 換毛期である春と秋は一日に数回。
特に10歳を過ぎた老猫さんの生活スタイルを良く観察してあげましょう。
「最近うちの猫グルーミングしてないな。」と思ったらブラッシングをしてあげましょう。
また、老猫・若い猫問わず口内炎などがあったらグルーミングをしたがりません。
こちらにも注意してください。
まとめ
- 猫の毛には主毛と副毛がある。
- 猫の換毛期は春と秋。特に春~夏にかけて最も多く抜ける。
室内飼いの猫の場合は一年中抜けている傾向にある。
【猫をブラッシングする意味と効果】
- 抜け毛を取り除き清潔に保つ。
- 毛のもつれ予防(主に長毛種。)
- 飼い主とのコミュニケーション。猫自身のストレス解消。
- 体内に取り込む毛の量が少なくなるため。(嘔吐予防・毛球症予防)
- 身体のチェック、健康管理もできる。(皮膚病の有無など)
- マッサージ効果もあり皮膚の血行がよくなり皮膚病予防になる。
- 抜け毛が取り除かれることで空気の層がつくられ体温調節に役立つ。
目的によって使い分けましょう。
短毛種飼いの私はシリコン製、獣毛ブラシの2種類持っています。
- シリコン製…よく毛が取れる素材なので、抜け毛の時期にGOOD。やさしくとかしてあげる。
- 獣毛…日常的にできる。猫ちゃんとのコミュニケーション、マッサージにもなりGOOD
【ブラッシングの頻度】
短毛種の場合
- 短毛種に関しては普段から自分でしている毛づくろいで十分。
- 汚れが目立ったり、触った際にごわごわしているときにする。
- 換毛期である春と秋は週一ほどする。
長毛種の場合
- 基本は毎日。
- 換毛期である春と秋は一日に数回。
どのブラシにせよ優しくすることが基本です。
ラバー製は非常に毛が取れるので特に。
【あわせて読みたい】
100均の人用ブラシは猫に使える?意外な〇〇も猫ブラシに代用できる!?
【参考書籍】
▼こちらでもバスルームでのブラッシングをおススメしています。ほかにも、猫の毛のお掃除アイデアなども満載。
今まであまりブラッシングが好きではなかったマロちゃんも最近はブラッシングに慣れてきて、ゴロゴロいってくれるようになりました。
ブラッシング=痛い怖いという印象を植え付けないことが大事!嫌がるそぶりを見せたら即終了しましょう。毎日少しずつ根気強く続けてみましょう。